実家の引き出し開けて見つけた写真とかプリクラとか、途中まで読んでいた本、すごく面白かったけど内容は思い出せないけど表紙の絵がちょっとダサいのを気にしてつけていたブックカバーは人からもらったもので、その本を読み終わったら別の本を包んだかもしれないのに失くしたのはキャンバス地で無地の、栞の部分だけ焦げ茶色の革でできているブックカバー、誕生日プレゼントだったんだっけか、読んでいた本に出てきた美津子さんは相手のピントのずれた質問につられて、少し口が悪くなる。

「やっぱり子供は好きですか?」

「好きじゃないですね。」

目の前でイモムシの形をした遊具にまたがってはしゃいでいる今は子供は、イモムシの形をした遊具にまたがったことのある大人になって、玄関でしゃがみこんで靴紐を締めながら鍵と財布と携帯を持っているかを確認したりするかもしれない、子供が好き・嫌いというよりかは、美津子さんは子供に関する質問をされるたびに、その質問の言わんとしていることを考え過ぎてしまい、結果として言った答えが自分が実際に子供を前にしたときに抱いている感情とずれていること自体に苛立ってしまう、その質問に答えることが不得意だ。

 

今になって高校生の時の写真見返すと私、ギャルじゃなかったのにギャルだったのかもしれない。

 

酔っ払って入ったトイレの窓の向こうにぼやけた色、開けてみたらオレンジ色のちりとりだった、ちりとりな訳ない、雑居ビルの4~6階に入っているカラオケの受付は4階でフリータイムで入った部屋は伝票に書かれた数字は503だから5階な訳だけど、トイレが4階にしかなくて、人が歌ってる時に出るの気まずいけど自分が歌ってる時にトイレに行くのも変だろうから、玉置浩二の「メロディ」のイントロでドアノブ掴んで開けて廊下に進む背中に追いかけてくる「メロディ」はドアが閉まるとくぐもって静かな廊下、静かではないのか他の部屋から聴こえてくる歌声、階段しかないか、ドリンクバーでスプライト取ってくるのはさっき済ませたか、トイレのドア開いたら鏡の自分横切って、小便器に向かって立つ目線の高さに窓、ぼやけたオレンジ色、戻る部屋はどこだったけかな、少し前を読み返せば503だと分かる。