「もう?」またいだ日付に、座り込んでいたフローリング、床に置いてあったスマートフォンのホームボタンを親指で押すと画面にデジタル表記の時間の表示、それじゃあ一回寝てまた明日の天気は、明日というか数時間後の今日ですが、それが朝、カーテンを開けるまでは室内はうす暗く眠っていられる、そこに居合わせた数人はそれぞれ別のタイミングで朝御飯を食べる、セブンイレブンのカツサンドと飲むヨーグルト、飲むヨーグルト飲んだ、コンビニから家に帰った道と逆の方向に行けばすぐに大きな国道に出る、と、植え込みの、雨が降ってツツジの花が下を向いている。

 

その後も雨脚は弱まったり強まったりした、というと一日全体の話になり、雨があたってバタバタと音を立てているトタン屋根の下で牛丼を買ってきて食べた、というとお昼の話になり、家の前の路地を進むと人の家が四軒あるうちの一軒に生まれて三年育った子供が玄関を出てすぐの雑草が自分の背丈ほどに伸びた空き地の端で五分前に見つけたダンゴムシは手に握られて、少し温められて、手を開いて見せてくるので見ることになる。受け取ってほしい子供は、虫が苦手な人には受け取ってもらえず、虫が苦手だけど触れる人に受け取ってもらえたので、ダンゴムシは人差し指を少し歩いた。

 

夕方になると少し暗いから電球取り付けなきゃいけないね、ホームセンターに行く道順の中で一度川を渡る、借りた自転車で行くのでサドルの高さを調整して漕ぎ出す、ブレーキの効きが左右で違うことも帰り道には慣れて、増水した川は灰色、本降りになる前に家に戻れればいいけど、少し寒い、スタンドを足で蹴って自転車を置き、ソケットを取り付けるためのドライバーはどこにあるんだっけ、「ドライバーってある?」「縁側の下の半透明の道具箱のなかに入っていると思います。」試しにつけてみた60Wの電球は明る過ぎたので明日またホームセンターに行って40Wのものを買ってこようと考える頃には、左右どちらの方がブレーキの効きが悪かったか忘れているんじゃないか。

 

夜に尋ねてきた友達の友達は江ノ島に住んでいて、青い帽子を被っていて、ヒゲが生えている。ご飯を一緒に食べて、その後江ノ島に帰る、部屋に戻ったら青い帽子は脱ぐけど、まだヒゲは生えている。